フラクタルひよけが掲載サイト”Ask Nature”記事日本語訳

Ask Nature Web Page 日本語訳

製品概要および開発の経緯

株式会社ロスフィーは、製品名“こもれび”という木の葉をモチーフにした日除けを販売しています。
彼らのウェブサイトによれば、“こもれび”とい製品名は、日本語で、木々のはっぱのスキマをとおして入ってくるひかり(木漏れ日)に由来します。
この日除けの原型になっているのが木の枝や木の葉であり、この日除けは、自然の森林同様に、光をブロックすると同時に、熱を発散する冷却効果があるということです。

この日除けは、もともとは、“フラクタルひよけ”とよばれるもので、京都大学人間・環境学研究科の、酒井 敏教授の研究チームにより開発されたもので、この洗練されたデザインの日除けは、日除けの陰になった場所の温度を、日向に比べてなんと15℃も下げることができるそうです。
そして、”フラクタルひよけ”の下では、体感気温を2~3℃下げることができるそうです。

画像:Ask Nature(アスクネイチャー)サイト

フラクタルひよけは、こんなところに設置されています。

東京の大型ショッピングモールのららぽーと豊洲、品川にある日本でも指折りのオフィス用品メーカーコクヨ株式会社本社ビル屋上、京都大学キャンパス、鹿児島のショッピングモール(マルヤガーデンズ)屋上

フラクタルひよけは、何を解決するのか。

都市部では、ヒートアイランド現象が大きな問題になっていますが、落葉樹の森は都市よりも涼しい。それは、森林の持つ、蒸散作用がその理由です。フラクタルひよけは、そのメカニズムを利用しヒートアイランド現象の解消を目指しています。

フラクタルひよけ、開発ストーリー

木の葉の表面は、直射日光が当たっている時でさえ外気温より涼しいのはなぜかという疑問が、フラクタルひよけ開発に向かった理由です。
自然の木の葉や枝は、その構造がフラクタルパターンを持っていますが、京都大学の研究チームは、それをシェルピンスキー四面体に置き換えました。
その結果は、森林と同じように、日除けのもとで、まだらの日陰が確認でき、空気の流れを確認することができたのです。